一般社団法人 国際交流サービス協会

派遣員からのメッセージ

 これから派遣員を目指す皆さんの在外勤務を目指す志望動機はなんでしょうか。海外で働くということは、一見とても優雅で魅力的に思えます。
 しかし、よく理解して頂きたいのは働くということは旅行に行く、または留学するということとは根本的に異なるということです。

 派遣員の仕事の主たるものは、在外公館の外交活動を側面から支援すること(縁の下の力持ち的役割)にほかなりません。地味な事務仕事や、調整能力と粘り強い精神力を要する仕事も多く覚悟が必要です。(特に途上国では強い精神力が必要とされます)
 私自身は、派遣員として在ケニア日本大使館で働かせて頂いた2年は本当に貴重な経験だったと心から思えています。赴任当初は慣れない環境に戸惑うことも多かったのですが、便宜供与などの業務を通じて多くの方と出会い、さらに理解ある上司や館員、職員と働き苦労をともにしながら困難に立ち向かい努力したことは今後の人生の糧となると確信しています。
 在外公館での2年を活かせるかは、すべてあなた次第です。どうか派遣員として働くことを貴重なステップアップとして挑戦してみて下さい。

 派遣員としての2年間は非常に有益です。普段行くことのない国を訪れ、仕事や生活を通して様々な経験を得られます。
 先進国、途上国問わず生活環境は日本と異なり、日常の中にもたくさんの驚きがあり、毎日が新鮮です。まったく異なる背景を持つ人たちと知り合いになり、生涯にわたる友達もきっと見つかるでしょう。旅行して通り過ぎるのではなく、腰を落ち着けて生活するので赴任国を深く理解し、愛着も生まれます。
 赴任国では日本の若者を代表することになり、日本の知識や文化を広げ、身近な場面で相互理解を深めることができます。
 学生の方は海外経験を積み知識を得ることで、自分の適性を知り、就職に役立ちます。
 社会人の方は日本を離れ異なる環境で働くことにより、新しい目標が見つかるでしょう。
 2年間で得る経験・知識や友人は一生の宝となり、これからの人生に必ずプラスになります

 

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