IHCSA主催「定例講演会」開催
2021年6月9日(水)、当協会主催「定例講演会」(オンライン形式)を開催し、160名以上の方々にご参加いただきました。
今回は、今だからこそ一度立ち止まって日本のインバウンドを考え直す機会として企画し、京都府立大学 宗田好史 教授に「インバウンド再生 コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える」と題してご講演いただきました。
イタリアと京都を例に観光発展の経験を振り返り、コロナショックから何を学ぶべきか・観光の理想の姿を軸にして、「観光の現状」「イタリアの観光政策」「京都の経験と変化」「コロナ後に向けた観光再生」の構成で、ローカルがグローバルと接することで自らを変容・発展させることや、異文化交流の力で地域社会を活性化できること、観光目的・行動が段階を追って変わっていくことなどについて解説いただきました。
講演会終了後のアンケート回答では、「歴史、文化と幅広い内容を網羅し、かつ現在の観光の状況、課題もリアルな話題とともに知ることができました」「「平和の構築を観光を通して行う」という視点が大切であることを学んだ」などの感想が寄せられました。
【宗田正文氏プロフィール】
1956年浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科、同大学院を経て、イタリア・ピサ大学・ローマ大学大学院にて都市・地域計画学を専攻、歴史都市再生政策の研究で工学博士(京都大学)。
国際連合地域開発センターを経て、1993年より京都府立大学助教授、2012年より同教授、2016年4月~2020年3月副学長・和食文化研究センター長。
(公財)京都市景観まちづくりセンター理事、(特)京都府地球温暖化防止活動推進センター理事、(特)京町家再生研究会理事などを併任。国際記念物遺産会議(ICOMOS)国内委員会理事、東京文化財研究所客員研究員、国立民族学博物館共同研究員、社会資本整備審議会委員、京都市基本計画策定委員会長、京都市美観風致審議会委員、大津市都市計画審議会長などを歴任。